芽室に物流センターを建設|ヨコレイってどんな会社?

北海道芽室町に、冷蔵倉庫大手のヨコレイが新たな物流拠点「十勝フードバレー物流センター」を完成させました。

十勝の豊かな農産物を全国に届けるための拠点として、北海道内最大級の収容能力を持つこの施設は、大きな注目を集めています。

この記事では、そんなヨコレイについて、どんな会社なのか、何を取り扱っているのか、そして「十勝フードバレー物流センター」とはどんな施設なのかを解説します。

目次

ヨコレイとは?

ヨコレイ(横浜冷凍株式会社)は、横浜市に本社を構える日本有数の冷蔵倉庫大手企業です。

1948年の創業以来、「人」「もの」「地球」に優しい食のインフラ企業として、着実に成長を続けています。

主な事業内容

ヨコレイは、冷蔵倉庫事業と食品販売事業を主力としています。

農産物・水産物・畜産物・冷凍食品など、幅広い食品を最適な温度とオペレーションで管理。

全国を6つの地域ブロックに分け、地域ニーズに応じた高品質かつ迅速な物流サービスを展開しています。

技術・設備の特徴

自然対流冷却方式や電動式移動ラック、セミ超低温冷凍庫など、ヨコレイは先進的な技術を積極的に取り入れています。

特に水産品の保管に強みを持ち、冷却ムラや冷凍焼けを防ぐ技術が高く評価されています。

また、トラック予約システムや太陽光発電の導入など、効率化と環境負荷の低減にも積極的に取り組んでいます。

国内外の拠点

ヨコレイは、横浜物流センターや横浜みらいサテライトをはじめ、全国および海外に多数の拠点を展開。

国内だけで冷凍収容能力100万トンを超える規模を誇り、北海道にも新たな重要拠点「十勝フードバレー物流センター」を設置しました。

十勝フードバレー物流センターが芽室に完成|北海道最大級の低温物流拠点とは

芽室町に完成した「十勝フードバレー物流センター」は、ヨコレイが手がける最新鋭の物流拠点です。

2025年4月24日に竣工式が行われ、正式に稼働を開始しました。

十勝フードバレー物流センターの概要

センターは鉄骨平屋建てで、床面積は約5,000平方メートル。

冷凍食品を中心に、約23,000トンを収容可能です。さらに町内にある既存の3倉庫と合わせると、総収容能力は約87,000トンに達し、北海道内でも最大級の低温物流拠点となりました。

保管対象と設備の特徴

冷凍野菜や乳製品をはじめ、幅広い冷凍食品の保管に対応しています。

最大の特徴は、入庫から出庫までの一連の操作を自動化している点です。

トラックへの積み込みや積み下ろし作業も効率化され、物流現場の負担軽減とスピードアップが実現されています。

芽室町に、これほど大規模かつ先進的な施設が設置されたことに、道産子の私も非常に期待を寄せています。生産物を高品質なまま全国に届ける拠点が、地域の活性化にもつながると感じました。

なぜ今、芽室町に?|ヨコレイ新拠点建設の背景と狙い

十勝エリアに新たな物流拠点が求められた背景には、社会環境の変化と地域の持つポテンシャルが深く関係しています。

冷凍食品需要と北海道の役割

近年、家庭用冷凍食品や外食産業向け需要が急速に伸びています。

広大な農地と豊かな食材に恵まれた北海道は、こうしたニーズに応えるための安定供給拠点として、ますます重要性を増しています。

物流業界を揺るがす「2024年問題」

「物流の2024年問題」とは、トラック運転手の労働環境改善を目的に、2024年4月から働き方改革関連法が適用され、運転手の労働時間に厳しい上限が設けられることを指します。

これにより、長距離輸送に必要なトラックドライバーの数が不足し、物流全体の遅延やコスト増加が懸念されています。

こうした背景から、物流業界では荷役作業の自動化や、輸送距離を短縮するための中継拠点の整備が急務となっています。

ヨコレイの「十勝フードバレー物流センター」も、こうした課題に対応するために設計された施設のひとつです。

地域経済への波及効果

芽室町に新たに完成した物流センターは、単なる物流拠点にとどまらず、地域全体にさまざまな好影響をもたらすと期待されています。

センターの稼働によって新たな雇用が生まれるほか、十勝産の農産物や加工品がより高品質なまま全国へ届けられることで、地元産品のブランド力向上にもつながるでしょう。

こうした動きは、芽室町のみならず、十勝エリア全体の経済活性化にも大きく寄与することが見込まれます。

まとめ|ヨコレイの挑戦が北海道の物流を変える

ヨコレイの芽室町新拠点は、北海道の食と物流の未来を切り開く重要な一歩となりました。

この記事の内容をまとめると、以下のようになります。

  • ヨコレイは冷蔵倉庫事業と食品販売事業を展開する大手企業
  • 高度な冷却技術と全国ネットワークを持つ
  • 芽室町に「十勝フードバレー物流センター」が完成
  • 新センターは北海道内最大級の低温物流拠点
  • 自動化導入で2024年問題に対応
  • 地域経済活性化にも大きな期待が寄せられている

今後の十勝フードバレー物流センターの動きにも注目し、ぜひ現地の活躍を応援していきましょう。

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