コクーン万年筆愛用者に一度は試して欲しいと思うのが、パイロットの「コクーン万年筆」と「強色(つわいろ)」インクの組み合わせ。
なぜなら私は、この組み合わせをしてから、もうコクーンに強色以外のインクを入れていないほど、その書き味の中毒になっているからです。
この記事では、コクーンに合う最高のインクである「強色(つわいろ)インク」の特徴と、その相性が抜群である理由について私なりに考えた結果をご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
パイロット強色(つわいろ)インクのとは?
コクーン万年筆と強色インクの相性についてご紹介する前に、強色インクの特徴についてまとめました。
強色インクの特性を知れば、コクーン万年筆との相性の良さがわかっていただけるはずです。
パイロット強色インクとは?
強色インクは、パイロットが2022年3月4日に発売した顔料インクです。
強色インクは、パイロットが初めて万年筆用に開発した顔料インクで、30ccの容量が定価1,100円というお手頃な価格で提供されています。
強色インクのカラーバリエーションには、ブラック、ブルー、ブルーブラックの3色があり、さまざまな筆記スタイルに対応しています。
パイロット強色インクの魅力とは?
パイロット強色インクの魅力について、以下の3つのポイントで解説していきます。
- インクフローの良さ
- 優れた速乾性と耐水性
- インクの色が濃い
それでは1つずつ見ていきましょう。
強色インクの魅力1:インクフローの良さ
強色インクの魅力は、何といってもインクフローの良さ。
一般的に顔料インクはインクフローが重くなりがちですが、強色インクはその流れがスムーズで、筆記中にストレスを感じません。インク充填直後は、ドバドバ出てきます。(適度な量でね)
インクフローが良いため、文字が途切れることなく書き続けることができ、集中して、いや、もう作業を忘れて書くことを楽しめます。

特に、コクーンのM字ペン先に強色インクを入れたときの書き味は、もう他のインクには戻れないほどの魅力があります。
インクフローが良くて、書いた後の文字がライトに照らされてツヤツヤしているのも好きです。
強色インクの魅力2:優れた速乾性と耐水性
強色インクは、速乾性で水に強いという特徴があります。
一般的に染料インクの方が速乾性が高いと言われていますが、強色インクは顔料インクでありながら、比較的速乾性が良く、日常で快適に使用できるインクです。
さらに、耐水性も非常に高く、万が一インクが水に触れてもにじみにくく、文字や絵がしっかりと残ります。
これにより、長期間保存する書類や作品にも最適で、耐久性の面でも非常に優れています。

実際に強色インクを使ってみて、他の染料インクと比べても、速乾性においてそれほど遅いとは感じませんでした。
確かに、書いた直後に触れてしまうとインクが手についてしまいますが、乾くスピードは染料インクと比較しても特別遅いわけではなく、十分に実用的です。
また、耐水性には非常に優れており、万が一飲み物をこぼしても、染料インクのように文字がにじむことはほとんどありません。
この耐水性の高さを活かして、私は年賀状の宛名書きにも強色インクを使用しています。
強色インクの魅力3:インクの色が濃い
強色インクの魅力は、何と言ってもその濃いインクの色合いです。
染料インクではどうしても色が薄くなりがちで、視認性に欠けることがありましたが、顔料インクである強色インクはそのデメリットを見事に解消しています。
濃密な色味がしっかりと紙に定着し、文字が鮮明に浮かび上がるため、視認性が非常に高く、書いた内容がはっきりと伝わります。

これも私にとっては、強色インクを使う大きなメリットの一つです。
文字の色が濃くなることで、脳がその文字をより認識しやすくなるように感じます。
視認性が向上することで、自然と記憶にも定着しやすくなるため、私は勉強で暗記が必要なときに、強色インクを活用しています。
「強色(つわいろ)」インクとコクーン万年筆の相性が最高な理由を考えてみた

強色インクとコクーン万年筆の相性が最高な理由を私なりに考えてみました。
コクーン万年筆の重さが強色インクに最適
コクーンと強色インクの相性が良い理由の一つに、コクーン特有の重さがあると感じます。
コクーンは程よい重量感があり、この重さがインクフローがやや重めな顔料インクと絶妙にマッチします。
そのため、筆圧をかけなくてもスムーズにインクが流れ、力を抜いてもスラスラと文字を書くことができます。
ちなみに、私はコクーン万年筆のキャップを外したまま使用しており、軸の後ろにキャップを付けずに使うことで、さらにバランスが良く、快適な書き心地を楽しんでいます。
コクーンの中字ペン先のインクフローが強色インクにちょうどいい
コクーンと強色インクの相性が良い理由は、コクーンの中字ペン先のインクフローが強色インクにちょうど良いのです。
私自身、手持ちの万年筆に強色インクを入れて何本か試してみましたが、やはり一番しっくりくるのはコクーン万年筆の中字(M字)ペン先でした。
私の万年筆コレクションは10本ほどと決して多くはありませんが、その中には同じく中字のペン先を持つものもいくつかあります。
しかし、コクーン万年筆の中字ペン先の書き心地は群を抜いており、他のパイロット製万年筆の中字と比べても、その相性の良さを強く実感します。
もちろん、同じメーカー同士だからという理由もあるのですが、それだけでは説明しきれない相性の良さを感じます。
これはあくまで私自身の主観的な体験であり、すべての万年筆を試したわけではありません。
それでも、強色インクを楽しむなら、今のところ私にとってはコクーン一択です。
この絶妙なバランスを、ぜひ実際に試してみてほしいです。
顔料インク初心者には気軽に試せるコクーンで
顔料インクに興味はあるけれど、「万年筆にインクが詰まって壊れたらどうしよう…」と不安に感じて使うのをためらっている方も多いのではないでしょうか。
実際、私も最初は同じように顔料インクを使うことに少し抵抗がありました。
特に高級な万年筆に顔料インクを入れるのは勇気がいりますよね。
でも、コクーン万年筆なら3,500円程度と手頃な価格なので、「ちょっと試してみたい!」という方でも気軽に挑戦できます。
私自身、強色インクをさまざまな万年筆で試してきましたが、今のところインク詰まりやペン先への悪影響は感じていません。
ただし、顔料インクは染料インクに比べると乾くと固まりやすい特性があるため、定期的なメンテナンスは欠かせません。
顔料インクを気軽に楽しみたいなら、まずはコクーン万年筆と一緒に試してみるのがおすすめです!
おまけ:強色インクの好きなところ
ここからは私の強色インク愛をお届けするために、おまけとして個人的に強色の好きなところをご紹介します。
時間がある人はぜひお付き合いください。
パッケージやボトルもかっこいい
強色インクはパッケージもかっこいい。
ちなみに、紙のパッケージはこんな感じ。
「滲みくく 光に強い」この文字がシルバーでかっこいいですね。

インクボトルのデザインは、こんな感じ。

シルバーの印字が良い味出してます。
サイズがちょうどいい
強色インクは30 ccとコンパクトなボトルなので引き出しにもすっぽり入る。
また、インクボトル自体が深すぎないので、最後までインクの吸引がしやすい。
下の画像は、強色インクボトルを引き出しに入れたときの画像とコクーン万年筆のペン先を入れてみたときの画像です。


このサイズ感が何とも言えなくちょうどいい。
蓋を閉めるときの音が好き
個人的に好きなのが、蓋を閉めるときの「キュルキュル」という独特の音。
他のインクボトルではあまり聞かない音で、これがまた心地よい。
蓋の開け閉めもスムーズで、余計な力を入れなくてもスッと回る感覚があります。
まとめ:おすすめの強色インクをぜひ使ってみてね
いかがだったでしょうか?
今回は、パイロットのコクーン万年筆と強色インクの相性の良さについて、私の熱い想いとともにお伝えしました。
正直、強色インクへの愛が強すぎて、少し熱量高めの文章になってしまったかもしれません。
このインクの魅力はきっと伝わったはずです。
強色インクは1,100円(税込)とお試ししやすい価格なので、「顔料インクはちょっとハードルが高い…」と思っていた方も、ぜひ一度手に取ってみてください!
大型の書店や文房具店には置いてあることが多いですが、小さなお店では見つからないこともあるので、ネット購入が確実です。
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それでは、みなさんもぜひ コクーン万年筆×強色インク で、心地よい万年筆ライフを楽しんでくださいね!
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