2025年8月、陸上自衛隊宮古島駐屯地の司令官が、市民団体に対する威圧的な発言を行い、後日謝罪に至ったことが話題になっています。
この問題の背景には、地域住民と自衛隊の関係性や、ミサイル基地配備をめぐる長年の対立があります。
この記事では、陸自・宮古島駐屯地トップの謝罪までの経緯を時系列で整理。
市民団体「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」とはどのような団体なのか、代表者の経歴や活動内容まで詳しく解説します。
宮古島駐屯地司令官の謝罪経緯とは?

陸上自衛隊・宮古島駐屯地司令官の謝罪に至るまでの流れを振り返ります。
謝罪に至った経緯を時系列で整理
- 8月5日〜6日:新隊員歓迎の一環として、徒歩による防災訓練を実施。市民団体が抗議活動を行う。
- 8月6日:比嘉隼人1等陸佐が市民団体に対し、観光施設の駐車場で威圧的発言をする。
- 8月9日:団体代表が駐屯地を訪問し謝罪を求めるが、比嘉氏は休暇中で不在。
- 8月15日:市民側が再面談を求め続ける。
- 8月19日:比嘉氏が宮古島市長に謝罪し、その後団体メンバーと非公開で面談、説明と謝罪を実施。

この一連の出来事は、自衛隊の説明責任や市民との信頼関係の在り方について、改めて議論を呼び起こしています。
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宮古島住民連絡会とは?


宮古島住民連絡会は、ミサイル基地や陸自の配備に反対する市民団体です。
宮古島住民連絡会の結成と目的
この団体は、宮古島で進む自衛隊基地の拡張に対し、市民の安全や地域環境への影響を懸念しながら、対話と抗議を通じて問題提起を続けています。
地元住民や地権者の声を集め、自治体や防衛省に意見や要望を届ける活動を中心に展開しています。
宮古島住民連絡会の活動内容は?
宮古島住民連絡会が行っている主な活動内容を紹介します。
宮古島住民連絡会の主な取り組み
- 自衛隊・ミサイル基地配備への抗議声明や集会の実施
- 防災訓練への疑問提起と改善要求
- 地元住民との連携による地域防災支援
- 基地周辺での住民避難や安全対策に関する協議
- 防衛省への情報公開請求と意見提出
宮古島住民連絡会は、こうした活動を通じて、地域社会の平和や安全、生活環境の保全に貢献しています。
宮古島住民連絡会の代表者は誰?
2025年現在、「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」は共同代表制を採用しています。
宮古島住民連絡会の現在の代表者4名は、以下の方です。
- 清水早子さん
- 仲里成繁さん
- 尾毛佳靖子さん
- 上里清美さん
宮古島住民連絡会・清水早子さんの経歴


清水早子さんは、大阪出身で1995年から宮古島に在住。
もともとは塾講師として島に移住しましたが、現在は反戦・反基地活動の中心人物です。
全国にも発信を続けながら、地域の子どもたちや自然と向き合う姿勢が評価されています。
素潜り歴35年の経験を持つ、自然と共に生きる活動家でもあります。
宮古島住民連絡会・仲里成繁さんの経歴
仲里成繁さんは宮古島出身の農家で、メロンやサトウキビを基地のすぐ近くで栽培。
ミサイル基地の影響を身近に感じ、地域の安全を守るために抗議活動を続けています。
代表として、防衛省への抗議や地元自治体との対話をリードしています。
宮古島住民連絡会・尾毛佳靖子さんの経歴
尾毛佳靖子さんは、平和を訴え続ける活動家で、76歳の今も現役で抗議活動に参加。
沖縄戦の経験をふまえ、軍事力では平和は築けないという信念のもと、声を上げ続けています。
宮古島住民連絡会・上里清美さんの経歴
上里清美さんは、防衛局や市当局への要望提出や抗議活動に積極的に参加。
クリスチャンとして、信教の自由の観点からも基地問題に関与しており、組織的な参拝問題にも声を上げています。
地域の権利と平和を守るため、多方面からの活動を展開しています。
宮古島住民連絡会まとめ


この記事では、宮古島駐屯地での謝罪問題をめぐる背景と、市民団体「宮古島住民連絡会」について解説しました。
宮古島住民連絡会は、地域の安全や生活を守るため、さまざまな立場の住民が声を上げている団体です。
この記事の内容をまとめると、以下の通りです。
- 陸自宮古島駐屯地司令官が市民団体に威圧的発言をして謝罪
- 市民団体「宮古島住民連絡会」は基地反対の市民組織
- 活動内容は抗議や情報公開、地域協議への参加など多岐にわたる
- 共同代表4名がそれぞれの立場から平和活動を実践
今後も、宮古島住民連絡会の活動には、注目が集まりそうです。

