2025年7月、群馬県公式キャラクター・ぐんまちゃんのX投稿が思わぬ炎上を招きました。
その理由は、スタッフの服装が特定政党のカラーを連想させたため。
しかし実際は、人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』のアラバスタ編をオマージュした演出でした。
この記事では、問題となった投稿内容、炎上理由、そして元ネタとなった漫画シーンまで詳しく解説します。
問題となった投稿とは?

発端となったのは、上記の2025年7月13日のぐんまちゃんのXの投稿。
写真
澄みわたる青空を背景に、主役のぐんまちゃんが真ん中にいます。その両隣には、オレンジ色のジャンパーを着た2人のスタッフが、左手を高く上げて写っていました。
メッセージ
投稿には「この県(くに)を愛して何が悪い!!🐴」という、力強いメッセージが添えられていました。
ハッシュタグ
「#富士見台」「#ぐんまちゃん」「#群馬」というハッシュタグも付けられていました。
炎上してしまった理由
ぐんんまちゃんの投稿は、ある理由から多くの批判を集め、炎上へと発展しました。
「オレンジ色」が特定の政党を連想させた
問題となったのは、スタッフが着ていたオレンジ色のジャンパーでした。
この色が、選挙期間中だった「参政党」のイメージカラーと同じでした。
そのため、「ぐんまちゃんが特定の政党を応援しているのではないか」という誤解を招いてしまったのです。
選挙期間中だったことへの配慮不足
公的なキャラクターであるぐんまちゃんが、選挙期間中に特定の政党を支持していると受け取られかねない表現をしたことが、政治的な公平性を欠くと指摘されました。
本当は何の「オマージュ」だったのか?
では、この投稿は一体何を意図して作られたものだったのでしょうか?
ぐんまちゃんを担当する群馬県によると、これはある「人気アニメのオマージュ」として作られたものでした。
具体的には、大ヒット漫画『ONE PIECE(ワンピース)』の有名なシーンがモチーフです。
それは、「アラバスタ王国」編の感動的な場面。
主人公ルフィたち「麦わらの一味」が、王女ビビと別れる際に見せる「左腕に記した×印」のシーンとのことです。

公式のX投稿にも何像がありました。
右上の何像が別れのシーンになります。



フィギュア化もされている名シーンです。
その後の経緯
炎上を受け、ぐんまちゃん公式Xアカウントはすぐに対応しました。
- 7月14日: 問題の投稿は削除。
- 「ぐんまちゃん公式情報」のアカウントから、以下の内容で謝罪文が投稿されました。
「選挙期間中であるにもかかわらず、一部の方に特定の政党を支持しているかのような誤解を招く表現となってしまいました。配慮が足りず、誠に申し訳ございません」
ぐんまちゃん側の説明と釈明
今回の投稿について、群馬県は以下のように説明し、誤解を招いたことを謝罪しました。
- 政治的意図は一切なし
-
「政治的な意図を持って発信したものでは一切ございません」と、特定の政党を支持するものではないことを強調しました。
- オレンジ色のパーカーは制服
-
スタッフが着用していたオレンジ色のパーカーについても、下記のとおり説明。
「演出の一部であり、10年以上前からぐんまちゃんキャラバン隊の制服として使用しており、今回の投稿のために新たに用意したものではありません」
特定の政党を意識した色ではないことを明確にしました。
ネットの反応
今回のぐんまちゃんの投稿は、インターネット上で様々な反響を呼びました。具体的なコメントは多岐にわたりますが、主に以下のような声が見られました。
批判的な意見
擁護的な意見
キャラクターへの影響
今回の炎上は、「ワンピース」のオマージュという純粋な意図と、選挙期間中に特定の政党のイメージカラーと重なるという偶然が重なったことで、予期せぬ大きな波紋を呼んだものと考えられます。
まとめ
ぐんまちゃん公式Xアカウントが2025年7月13日に投稿した写真が、予期せぬ炎上を招きました。
- 投稿写真の「オレンジ色ジャンパー」が、選挙期間中の参政党カラーと重なった
- 本来は『ONE PIECE』の「アラバスタ編」の名場面をオマージュしたもので、政治的意図は一切なかったと群馬県側は説明
- 投稿は即日削除され、謝罪文も発表されましたが、SNSでは賛否両論の声が広がる
公的キャラクターによる投稿は、時期や表現へのより一層の配慮が必要だと再認識される出来事となりました。

