北海道富良野市に、道内初の本格ウイスキー蒸留所が誕生します。
「富良詩（ふらりす）蒸留所」と名付けられたこの施設は、西武ホールディングスと軽井沢蒸留酒製造、そして富良野市の三者が連携して建設されます。
開業は、2028年度を目指しています。
この記事では、富良野ウイスキーの観光資源としての可能性と、国際的なブランドを視野に入れた挑戦の全容をご紹介します。
- 富良詩（ふらりす）蒸留所とはどんな施設か
- オープン予定日と今後のスケジュール
- 蒸留所の建設場所とアクセス情報
- 観光資源としての期待と今後の展望
富良詩蒸留所は富良野の新しいウイスキー名所
北海道の中でも国内外から観光客が集まる富良野に、新たな魅力が加わります。
「富良詩（ふらりす）蒸留所」の施設コンセプト
富良詩蒸留所は、ウイスキーの製造現場を「見て楽しめる」ことを重視した施設です。
建設予定地は、新富良野プリンスホテルから徒歩約7分の森の中。
自然と調和した空間で、訪れる人に没入体験を提供することを目指しています。
西武と軽井沢蒸留酒製造の共同プロジェクト
本プロジェクトは、西武ホールディングスと軽井沢蒸留酒製造による共同事業です。
軽井沢蒸留酒製造は、長野県小諸市で評価の高いウイスキーを製造しており、富良野は2カ所目の拠点となります。
観光資源としてのウイスキー製造という側面にも注力しており、地域との連携が重要な柱です。
富良野の自然とウイスキーの融合が生む魅力
富良野は寒暖差のある気候や豊かな水資源に恵まれており、ウイスキーの熟成に適した環境です。
「富良詩」という名前には、自然や土地への敬意が込められており、地域の文化や詩情を感じさせる名称です。
レストラン・見学ツアー・ショップの併設予定
蒸留所内には、レストランや、環境に配慮して作られたリサイクル雑貨（アップサイクル商品）を扱うショップも併設される予定です。
蒸留過程を学べる見学ツアーも計画されており、ウイスキーに馴染みのない方でも気軽に楽しめる内容が期待されています。
観光施設としての充実度にも注目です。
オープンは2028年度を予定｜熟成ウイスキーの出荷は2031年から
本格稼働までには数年を要しますが、すでにプロジェクトは、着実に進行中です。
2026年春に着工予定、完成は2028年度
蒸留所の着工は、2026年春を予定しています。
完成後の開業は、2028年度内を見込んでおり、設計から建設までじっくりと進める長期プロジェクトです。
西武HDは、「富良野は極めて重要なエリア」と明言しており、力の入れ具合が伝わってきます。
シングルモルトの出荷は2031年度以降
富良詩蒸留所で蒸留されたシングルモルトの販売は、最短でも2031年度以降となる見通しです。
これは、ウイスキーが一定期間の熟成を要するためで、品質へのこだわりが伺えます。
出荷開始時には、すでに一定のブランド価値が構築されていることが期待されます。
オープン前から一部施設で熟成開始の予定
開業に先立ち、富良野市内の別施設にて、軽井沢蒸留酒製造による原酒の熟成が始まる予定です。
これにより、開業当初からある程度熟成されたウイスキーの展示や、試飲体験が可能になるかもしれません。
長期計画としてのウイスキー製造と輸出展開
将来的には、生産されたウイスキーの約半分を海外市場に輸出する構想も明らかにされています。
日本産ウイスキーへの国際的関心が高まる中、富良野ブランドの浸透も大いに期待されます。
蒸留所の場所とアクセス｜富良野プリンスホテルから徒歩圏内
アクセスの良さも、観光資源として大きな魅力です。
新富良野プリンスホテルから徒歩約7分
建設予定地は、新富良野プリンスホテルから徒歩約7分と、宿泊施設からのアクセスも良好です。
観光で滞在中の訪問先としても組み込みやすく、回遊性の高い施設となりそうです。
富良野の観光地との連携も視野に
周囲には、富良野スキー場やニングルテラスなど、既存の人気観光スポットも多数あります。
富良詩蒸留所の誕生によって、周辺施設との相乗効果が期待されます。
四季を通じて訪れやすい環境
富良野は夏はラベンダー、冬はパウダースノーと、四季ごとに異なる魅力を持ちます。
その中で年間を通じて楽しめる蒸留所の存在は、オフシーズンの集客にも貢献する可能性があります。
まとめ｜富良野に新たな観光資源と経済の起爆剤が誕生
富良野の自然と観光を活かした、地域活性化の新たな一手が動き始めています。
この記事の内容をまとめると、以下のようになります。
- 「富良詩蒸留所」は北海道富良野市に建設されるウイスキー蒸留所
- 西武HDと軽井沢蒸留酒製造、富良野市が共同で推進するプロジェクト
- 蒸留所は2026年着工、2028年度に開業予定
- 富良野の自然を生かした施設で、見学ツアーやレストランも併設
- 出荷開始は2031年度以降で、海外輸出も視野に入れる
- 新富良野プリンスホテルから徒歩圏内の好立地
- 周辺観光地との連携により地域経済の活性化も期待される
今後の進捗にも注目が集まる富良詩蒸留所。
富良野を訪れる際は、ぜひ、計画中のこの新名所にも注目してみてください。