エレコムのゲーミングマウス「DUX50BK」は、生産終了となった今でも多くのユーザーに愛されている製品です。
使いやすさが魅力で、現在でも愛用している方が多いでしょう。
しかし、このマウスはプログラミングやキーの割り当てなど、さまざまなカスタマイズが可能な一方、マウスのキーを設定するドライバがWindows専用という欠点があります。
それでも、Apple製品でも使いたいという声は多いはず。
そこで、今回は「DUX50BK」を買い換えずに、Apple製品で使う方法をご紹介します。
Apple製品で使えない状況とは?

エレコムのゲーミングマウスがApple製品で使えないと書きましたが、実際には接続自体は問題なく、USBタイプで差し込むと、マウスとしては普通に動作します。
しかし、Apple製品で「DUX50BK」を使用するには、いくつかの制限があります。
具体的にどのような点で使いづらくなるのか、見ていきましょう。
通常のボタンはApple製品でも同様に使える
エレコムのゲーミングマウスは、マウス本体にボタン設定を保存できるため、Apple製品でも通常のボタン操作は問題なく使えます。
たとえば、左クリックや右クリック、さらにバックスペースやエンターなどのキー割り当ても、マウス本体に設定が保存されているため、OSが変わってもそのまま使えます。
このように、基本的な機能は問題なく動作するので、マウスとしての基本的な操作には支障はありません。
問題となるのはショートカット
エレコムのゲーミングマウスをApple製品で使う場合の大きな問題は、ショートカットの違いです。
エレコムのゲーミングマウスは、複数のボタンにショートカットを割り当てることができ、これを活用するユーザーも多いでしょう。
しかし、Windows PCとMacPCではショートカットが異なります。
たとえば、「コピー」のショートカットはWindowsでは「Ctrl + C」、Appleでは「Command + C」となります。
このため、ショートカットキーを割り当てたボタンがApple製品で使えない、または意図した通りに機能しない場合があります。
ドライバはWindowsでしか使えない
エレコムのゲーミングマウスの専用ドライバは、Windows専用です。
このドライバを使って、マウスのボタンにプログラミングを行ったり、キーの割り当てを変更したりすることができます。
しかし、Apple製品では専用ドライバが利用できないため、マウスのカスタマイズができません。
マウスのキー割り当てを変更したい場合は、Windows環境で設定を行う必要があります。
問題となるのはコマンドキー
Apple製品でエレコムのゲーミングマウスを使う際に、特にコマンドキーが問題になります。
エレコムのマウスのドライバには、Appleの「コマンドキー」に対応した割り当てがありません。
そのため、たとえばApple製品でよく使われるコピーの「Command + C」やホームに戻る「Command + H」などのショートカットをボタンに割り当てることができません。
これにより、Apple製品での操作において、特定のショートカットが使えなくなることがあります。
エレコムのゲーミングマウスをApple製品で使う場合の設定方法

前提として、パソコンはマウスの割り当てを設定するウィンドウズPCと使いたいApple PCの2台が必要となります。
コマンドキーをApple製品でどう対応するのかが問題となります。
具体的な方法は以下の通りです。
WindowsPCでゲーミングマウスの設定を済ませる
WindowsPCを使って、エレコムのゲーミングマウスにショートカットやボタンの割り当てを行います。
ここで割り当てるのは、Apple製品に対応したショートカットキーです。
ただし、コマンドキーを割り当てるボタンがないので、コマンドキーを使うショートカットの場合は、代わりにコントロールキーを設定しておきます。
Windows PCでの設定が完了したら、マウスをApple製品に接続します。
マウスに設定したコントロールキーをコマンドキーに変更する方法(アップル製品側の設定)
Apple製品でマウスを使う場合、コントロールキーがそのまま認識されてしまうため、ショートカットがうまく動作しません。
これを解決するために、Apple製品側で次のような設定を変更します。
- 1. 設定を開く
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Apple製品の「システム設定」を開きます。
- 2. キーボードを選択
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- 3. キーボードショートカットを選択
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- 4. 装飾キーを選択
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- 5. キーボードを選択
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画面右上の「キーボードを選択」から、接続されている「エレコムのマウス」を選択。
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- 6. コントロールキーをコマンドキーに変更
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コントロールキーをコマンドキーに変更します。
設定は以上です。
この設定を行うことで、Apple製品で使用する際に、コントロールキーがコマンドキーとして認識され、Apple特有のショートカット(例:Command + C, Command + Vなど)が使えるようになります。
注意点
以上のような方法で、アップル製品でもコマンドキーを使用したショートカットの割り当てができるようになりました。
しかし、この方法だと、キー設定をウィンドウズPCで行う必要があるため、ボタンの割り当てを変更したいと思った場合、いちいちWindows PCに接続して設定を変更する必要があります。
また、WindowsとApple製品では、ショートカットが違う場合があるので、Windows PCとApple製品の2つのパソコンで使いたいなら、プロファイルを分ける必要があります。
もし、このような設定が面倒だと感じる場合は、Apple製品に対応したドライバーやユーティリティがある他のマウス、たとえばロジクールのマウスを選ぶことを検討するのも一つの方法です。
ロジクールは、ロジオプションという、マウスの設定ドライバがあり、これはApple製品にも対応しています。
まとめ:Apple製品に乗り換えたからといって、エレコムのマウスを捨てないで

このように、エレコムのゲーミングマウスは、少し手間をかけることでApple製品でも使えるようになります。
エレコムのマウスはボタン数が多く、プロファイルを最大5つまで登録でき、軽量で非常に優れた性能を持っています。
そのため、もしWindowsとMacの両方を使用している方は、エレコムのマウスをApple製品でも活用してみてください。
きっと、作業効率がアップし、快適な操作が実現できるはずです。