デンマーク発の高級家具ブランド「アイラーセン（eilersen）」が、北海道旭川市にソファ製造工場を整備する計画を発表しました。
北欧家具ファンの間では名の知れたこのブランドが、なぜ日本、しかも旭川を拠点に選んだのでしょうか？
本記事では、アイラーセンの歴史や特徴、そして旭川にできる新工場の詳細を、どさんこ目線でわかりやすくお届けします。
アイラーセンとはどんなブランドか
ブランドの歴史や現在の展開を通じて、アイラーセンがなぜ世界中で愛されているのかを解説します。
デンマーク発、130年の歴史を誇る家具ブランド
アイラーセン（eilersen）は、1895年にデンマークのフュン島オーデンセで創業しました。
もともとは馬車のボディや座席シートを手がける製造会社としてスタートし、その後、バスやトラックのシート製造を経て、1940年代から本格的にソファ製造を開始します。
長年にわたって「座り心地」へのこだわりを追求し続け、現在では北欧家具を代表する高級ソファブランドとして世界的な評価を受けています。
世界中で支持されるソファメーカーへ
現在、アイラーセンはスロバキアと中国に製造拠点を構え、世界各国への供給体制を整えています。
月間約1300台のソファを生産しながらも、品質の安定性と耐久性には一切妥協がありません。
特にアジア市場では、日本の家具市場の成長性と品質への要求の高さに注目しており、今回の旭川への進出もその流れの延長線上にあります。
地元の木工技術や人材が評価されての選定であり、日本国内での更なる市場拡大に向けた布石と言えるでしょう。
日本市場では「アクタス」などで販売
日本国内では、インテリアショップ「アクタス（ACTUS）」をはじめとする高感度なライフスタイルショップでアイラーセン製品が取り扱われています。
デザイン性と座り心地の両立にこだわる消費者層から支持を集めており、特にソファに関しては「一度座ると忘れられない」と言われるほどの評価を得ています。
見た目はすっきりとシンプルながらも、内部には長年培われた技術と哲学が詰まっています。
アイラーセンが選ばれる3つの理由
アイラーセンのソファは、なぜこれほどまでに支持されているのかについて、3つの理由を解説します。
極上の座り心地と耐久性を両立
高密度ウレタンとグースダウンを組み合わせた三層構造により、柔らかさと反発力を両立。さらに無垢材フレームを使用し、長く快適に使えるソファを実現しています。
北欧らしいシンプルな美しさ
ミニマルで洗練されたフォルムは、どんな空間にも馴染みます。流行に左右されないデザインで、使うほどに愛着が増す“暮らしの一部”になる存在です。
高いカスタマイズ性で「自分だけの1台」
張り地やサイズ、座り心地まで細かく選べるカスタマイズ性が魅力。使う人の生活に寄り添う、テイラーメイド感覚のソファを手に入れられます。
旭川にできる新工場の詳細
2026年稼働を予定するアイラーセンの工場計画の概要と、地元への影響を紹介します。
廃校を活用した再生プロジェクト
旭川市の旧千代ケ岡小学校と中学校を改修し、約2万8千㎡の敷地を工場として再活用。
地域に眠る未利用資源を新たな生産拠点へと転換するこの試みは、地方創生や廃校利活用の好例としても注目を集めています。
年間3600台の生産を想定
工場では主に日本国内向けのソファを月300台、年間約3600台製造予定。
価格帯は1台50万円前後と高級志向で、日本市場に合わせた供給体制を整えることで、さらなるブランド浸透と販路拡大を目指します。
地元雇用の創出も期待
2025年中には新たに約40人を雇用し、最終的には100人規模の体制へ拡充予定。
家具づくりの伝統が根づく旭川にとって、地元の技術と人材を活かせる場が増えるのは大きな意義があり、地域経済への波及効果も期待されます。
将来的には北海道産木材の活用も
工場稼働後は、北海道産の木材を使ったソファづくりも視野に入れています。
豊かな森林資源を活かすことで輸送コスト削減や環境配慮にもつながり、サステナブルな家具ブランドとしての成長にも寄与する方針です。
まとめ｜旭川発、世界に届くソファづくりが始まる
旭川に拠点を構えるアイラーセンの新工場計画は、地域活性と国際ブランドの融合を象徴する試みです。
この記事の内容をまとめると、以下のようになります。
- アイラーセンはデンマーク発の高級家具ブランド
- 快適な座り心地と洗練されたデザインで世界中のファンを魅了
- 日本市場の成長に対応するため、旭川市に工場新設を決定
- 廃校を活用した再整備で、地域資源の有効活用も実現
- 月300台を生産予定で、最終的に100人規模の雇用を目指す
- 北海道産木材の活用など、今後の展開にも注目が集まる
世界に誇れる家具づくりが、旭川から始まります。
ぜひその動きを応援し、未来の「メイド・イン・旭川」に注目してみてください。