スタンダードプロダクツ、スリーピー、そしてダイソー。
いずれも同じ「大創産業」が手がけるブランドですが、それぞれの魅力や使いどころは異なります。
この記事では、3ブランドのコンセプトや価格帯、雰囲気の違いを詳しく比較し、自分に合ったブランド選びの参考になる情報をお届けします。
選び方に迷ったときのヒントや、具体的な使い分け例も紹介します。
ダイソー

誰もが知る定番の100円ショップ。
「100均ブーム」を牽引した存在として、国内外に広く展開しています。
品揃えの豊富さと安さが魅力で、生活のあらゆる場面を支える商品が揃います。
価格帯は主に100円(税込110円)ですが、近年は200円〜1,000円程度の商品も増え、選択肢の幅が広がっています。
ダイソーの歴史と成長
ダイソーは、1977年に創業された「大創産業」が1991年に本格的に100円ショップ業態を展開して以降、全国的なチェーンへと成長しました。
「100円でここまで買えるの?」という驚きを提供することを軸に、常に商品開発と売場の刷新を続けてきました。
現在では国内外に、4,000店舗以上を展開し、海外ではアジア、欧米など25カ国以上に進出しています。

ダイソーは海外にも数多く店舗があります。
圧倒的な品揃えと実用性
商品のカテゴリは多岐にわたり、キッチン用品、収納グッズ、掃除道具、文具、コスメ、園芸用品、工具、食品まで網羅。
近年では、コラボ商品や季節限定アイテムも充実しており、何度行っても新しい発見があるのが魅力です。
特に、北海道など広域地方では、ショッピングモールやロードサイド型店舗での大型展開が進んでいます。
価格以上の価値を実現
低価格ながらも「使える品質」を保ち、日常の“困った”を解決してくれるアイテムが多いのが特徴です。
200円・300円商品のラインも増加しており、選び方次第ではコスパと満足度の両立が可能です。
スリーピー(THREEPPY)


スリーピー(THREEPPY)は、大創産業が2018年に立ち上げた300円均一の生活雑貨ブランドです。
ブランド名は「Happy(うれしい)」「Price(価格)」「Product(商品)」の“3つのP”から名付けられました。
主に、300円(税込330円)価格帯の商品を展開しており、かわいらしさとトレンド感を両立させた雑貨が特徴です。
「100円商品にはちょっと物足りないけど、気軽に買える価格帯の“かわいいもの”が欲しい」というニーズに応えています。
ブランドコンセプトは「あいらしい。そして私らしい。」
スリーピーの公式コンセプトは「あいらしい。そして私らしい。」
パステルやくすみカラーを基調とした柔らかな雰囲気の雑貨が並び、見た目のかわいさだけでなく、日常で役立つ実用性も兼ね備えています。
ファッション雑貨やインテリアグッズ、ポーチ、ミラー、アクセサリー、食器など、女性の生活空間を彩るアイテムが中心です。
店舗の雰囲気と購買体験
店内は明るく落ち着いた空間で統一されており、買い物そのものが楽しくなる演出がされています。
ディスプレイも写真映えを意識したレイアウトが多く、SNSでも話題に上がることがしばしばです。
SNSに投稿された店内の写真をご紹介します。



統一感があって、可愛らしい店内が魅力です。
若い女性を中心に支持拡大中
主なターゲットは、10〜30代の女性。
とくに「可愛いものが好きだけど、高すぎるのは避けたい」という層に絶大な支持があります。
しかし近年では、シンプルなデザインやユニセックスなアイテムも増えており、幅広い層への浸透が進んでいます。
スタンダードプロダクツ


スタンダードプロダクツは、2021年3月26日に東京・渋谷マークシティに1号店をオープンした、大創産業による新業態ブランドです。
「DAISOの次」を担う位置づけとして、“ちょっといいのが、ずっといい。”をコンセプトに掲げています。
100円では実現できない質の高さと洗練されたデザインに特化した商品を展開しています。
価格帯は主に、300円〜1,100円(税込)で、素材・色合い・使用感など、すべてにおいて上質さを追求しています。
立ち上げの背景と狙い
スタンダードプロダクツが立ち上げられた背景には、生活雑貨市場の成熟化があります。
従来の「安さ」だけでは満足できない消費者が増え、より本物志向で、品質やデザイン性にこだわった雑貨が求められるようになってきました。
さらに、これまでの主な顧客層であったファミリー層や主婦層だけでなく、働く大人やシンプル志向の若年層といった新たなターゲット層にアプローチする狙いも含まれています。
このような時代の変化や市場のニーズに応えるかたちで、スタンダードプロダクツは誕生しました。
洗練されたデザインと質感
スタンダードプロダクツの最大の魅力は、無駄を削ぎ落としたシンプルな美しさです。
色はグレー・ベージュ・ホワイト・ダークネイビーなど落ち着いたトーンが中心で、インテリアとの親和性が非常に高いのが特徴です。
パッケージやロゴのデザインも極力シンプルに抑えられており、「生活に溶け込む雑貨」を目指した統一感があります。
3ブランドの比較表
ここまで、ダイソー・スリーピー・スタンダードプロダクツのそれぞれについて詳しく見てきました。
ここからは、3ブランドの違いをより分かりやすく理解するために、価格帯・コンセプト・ターゲット・商品イメージなどの要素で比較した一覧表をご紹介します。
ブランド名 | 主な価格帯 | 特徴・コンセプト | ターゲット層 | 商品のイメージ |
---|---|---|---|---|
ダイソー | 100円中心 | 豊富な品揃え、日常品から趣味まで | 幅広い層、特にファミリー | 収納・掃除・キッチン用品など |
スリーピー | 300円中心 | キュートでトレンド感、色使い豊か | 若い女性、学生 | アクセサリー、雑貨、インテリア |
スタンダードプロダクツ | 300円〜1,100円 | シンプルで高品質、スタイリッシュ | 大人・ミニマリスト志向 | タオル、食器、収納、道具類 |
価格やデザイン、ターゲット層の違いから、それぞれのブランドに明確な個性があります。



目的やライフスタイルに合わせて使い分けるのがポイントです。
北海道内の店舗展開状況
北海道では、3ブランドそれぞれの店舗数が年々拡大しています。
ダイソーの店舗一覧(北海道)
北海道内に、約175店舗を展開しています。
道内全域に広く展開しており、日常生活に欠かせない定番ブランドとして、多くの店舗があります。



ダイソーは、市街地から郊外まで、利便性の高い立地に点在しているのが特徴です。
スリーピーの店舗一覧(北海道)
北海道内に、全24店舗そ展開しています。
札幌市をはじめ、苫小牧市・帯広市・釧路町・北斗市・小樽市・千歳市・函館市・網走市・岩見沢市・北見市など、全道にバランスよく展開しています。
スタンダードプロダクツの店舗一覧(北海道)
スタンダードプロダクツは、北海道で6店舗が展開されています。
- イオンモール旭川駅前店(旭川市)
- モユクサッポロ店(札幌市)
- イオンモール釧路昭和店(釧路市)
- イオンモール苫小牧店(苫小牧市)
- フレスポ帯広稲田店(帯広市)
- 函館グランディールイチイ店(函館市)



主に、都市圏の大型商業施設やショッピングモールへの出店が中心です。
まとめ|選ぶ楽しさが広がる3ブランドの違い
今回は、ダイソーが展開する注目の3ブランドについてご紹介しました。
それぞれのブランドには明確な特徴とコンセプトがあり、目的に応じて使い分けることで、日々の暮らしをより豊かに彩ってくれます。
この記事の内容をまとめると、以下のようになります。
- ダイソーは、日常の必需品を手軽にそろえたいときに最適な定番ブランド
- スリーピーは、トレンド感のある雑貨やインテリアを楽しみたい方におすすめ
- スタンダードプロダクツは、上質でシンプルな日用品を求める大人にぴったり
- それぞれ価格帯やデザイン傾向に違いがあり、気分や用途に応じて選べる
- 北海道内にも複数店舗があり、アクセスしやすさも年々向上している
日々の生活やそのときの気分に合わせて、3ブランドを上手に使い分けてみてください。
きっと新しい発見があるはずです。