参政党のさや氏が大阪芸大をめぐる発言で注目を集めています。
2025年7月2日、さや氏は街頭演説で「大阪芸大のピアノ科の募集はゼロだった」と語り、SNS上で大きな話題となりました。
しかし大阪芸大には「ピアノ科」という学科は存在せず、実際には「演奏学科クラシック」の中に「ピアノコース」が設置されています。
この発言の真偽や背景、さや氏自身のプロフィールについて詳しく解説します。
さや氏が語った「大阪芸大ピアノ科ゼロ」発言とは?
2025年7月2日、東京・新宿歌舞伎町にて、参政党のさや氏が街頭演説を実施しました。 その演説内で、さや氏は「大阪芸大のピアノ科募集がゼロだった」と発言。
文化や音楽業界の衰退を憂う真剣な訴えでしたが、SNSではすぐさま「大阪芸大にピアノ科は存在しない」といった指摘が相次ぎました。
実際、大阪芸大公式サイトを確認すると「ピアノ科」という名称の学科は存在しません。 しかし「演奏学科クラシック」の中に「ピアノコース」が設置されています。
その後、さや氏は発言を訂正。 「ピアノ科ではなく演奏学科クラシックのピアノコースを指していた」と説明し、情報源については「大阪芸大教授の話を友人から聞いたもの」としています。
大阪芸大にピアノ学科は存在するのか?
結論から言うと、大阪芸大に「ピアノ学科」という名称の学科は存在しません。
しかし、大阪芸大には「演奏学科クラシック」の中に「ピアノコース」が設けられています。
大阪芸大公式サイトの令和7年度入試データを見ると、演奏学科クラシック・ピアノコースにおける総合型選抜(1期・2期)の出願者数はゼロでした。
ただし、一般選抜入試では1名の出願があり、完全にゼロとは言い切れません。
つまり、さや氏が演説で語った「大阪芸大のピアノ科募集ゼロ」という話は、事実の一部を切り取ったものであり、正確には「ピアノコースの一部入試区分で出願者がゼロ」という状況を指していると考えられます。
大阪芸大に設置されている学科一覧
大阪芸術大学には、以下の15学科が設置されています。
- アートサイエンス学科
- 美術学科
- デザイン学科
- 工芸学科
- 写真学科
- 建築学科
- 映像学科
- キャラクター造形学科
- 文芸学科
- 放送学科
- 芸術計画学科
- 舞台芸術学科
- 音楽学科
- 演奏学科
- 初等芸術教育学科
この中で、ピアノに関連するのは「演奏学科クラシック」内の「ピアノコース」となります。
大阪芸大でピアノを専門的に学びたい場合は、この「ピアノコース」を選ぶことになります。
さや氏(扇さや)とは?プロフィールと今回の発言の狙い
ここで、大阪芸大ピアノ科発言で注目された参政党のさや氏について、改めてプロフィールを確認します。
- 生年月日:1982年7月7日生まれ、神奈川県横浜市出身
- 芸名「saya」としてジャズ歌手活動。
- CD7枚リリースし、東京・横浜などでライブ多数
- 青山学院女子短期大学英文科卒業
- 保守系ネット番組やCS放送でキャスター経験あり
- 2014年、東京都知事選で「田母神ガールズ」として活動
- 皇統擁護団体など保守系グループへの参加歴あり
- 2025年参議院議員選挙・東京都選挙区から参政党公認で立候補。殺害予告を受けたことでも注目を集めました
大阪芸大ピアノ科発言の背景と意図
さや氏が街頭演説で大阪芸大のピアノ科について言及した背景には、文化や音楽業界の現状への強い危機感がありました。
- 新型コロナ禍でライブハウス閉鎖や音楽教育機関の縮小が続いたこと
- 自身のジャズ歌手としての経験から「音楽は人々の心を救う」という強い信念
- 文化支援や音楽教育予算の拡充を訴える政策メッセージの一環
なお、さや氏は後に「大阪芸大教授の話を友人から聞いたもの」と説明し、「ピアノ科」ではなく「演奏学科クラシックのピアノコース」を指していたと訂正しました。
発言の狙いと参政党としてのスタンス
今回の発言は、単なる事実説明ではなく以下のような意図が読み取れます。
- 音楽文化の衰退を象徴する具体例として大阪芸大のピアノ科(ピアノコース)を挙げ、共感や問題意識を呼びかけ
- 自身のシンガー経験を活かし、政策テーマ「日本文化・心の回復」をアピール
- 参政党が掲げる「日本ファースト」「生活文化重視」の方針と一致するメッセージ発信
以上のように、さや氏の大阪芸大ピアノ科発言は、個人的な体験や政治活動の理念と深く結びついたものでした。
まとめ:大阪芸大ピアノ科発言の真相とさや氏の狙い
参政党のさや氏が街頭演説で語った「大阪芸大のピアノ科募集ゼロ」発言は、大きな注目を集めました。 しかし実際には、大阪芸大に「ピアノ科」という学科は存在せず、「演奏学科クラシック」内の「ピアノコース」が正しい表現でした。
公式入試データによると、総合型選抜で出願者ゼロの年度もありましたが、一般選抜では出願者がいるため「完全にゼロ」とは言い切れません。
さや氏はジャズ歌手としての経験を活かし、音楽や文化の大切さを訴えるためにこのエピソードを取り上げました。 発言には訂正が必要でしたが、文化政策や音楽支援を重視する姿勢は一貫しています。
大阪芸大、ピアノ科(ピアノコース)、さや氏――この3つのキーワードが重なった今回の話題。
事実確認とあわせて、発言の背景や意図を知ることで、より深く理解できる内容となっています。