ミニチュアなのに、リアルすぎる――。
SNSで話題沸騰中のミニチュア作家「Mozu(モズ)」をご存じでしょうか?
まるで現実世界をそのまま小さくしたかのような超精巧な作品で、多くのファンを魅了している新進気鋭のアーティストです。
この記事では、Mozuの人物像から代表作品、制作の裏側、そして2025年春に札幌で開催される展覧会の詳細まで、どさんこ目線で徹底解説します。
- Mozuとはどんなアーティスト?
- Mozuの代表作「こびとシリーズ」とは
- SNSで話題の「トリックラクガキ」や「コマ撮りアニメ」について
- 2025年春開催!札幌で楽しめるMozu展の見どころ
Mozuとはどんなアーティスト?異才のクリエイターの素顔
ミニチュアの世界で注目されるMozuは、1998年生まれの日本人アーティスト。
本名は水越清貴さんで、東京都出身です。
高校は東京都立総合芸術高等学校の映像メディア表現科を卒業。
10代の頃からその才能は際立っており、現在はミニチュア、トリックラクガキ、コマ撮りアニメという3つのジャンルを中心に活動しています。
高校時代に自室をミニチュアで再現し話題に
Mozuが一躍注目を集めたのは高校2年生のとき。
自分の部屋を忠実に再現したミニチュア作品がSNS上で爆発的に拡散され、テレビや新聞など多くのメディアでも取り上げられました。
細部までリアルに作り込まれたその空間は、単なる模型の枠を超えた「生活感ある空間」として多くの人々の心を掴みました。
ミニチュアだけじゃない!3つのジャンルで活動
Mozuの特徴は、単なるミニチュア作家にとどまらない点です。
トリックアートのような「トリックラクガキ」、コマ撮り技法を用いたアニメーション作品にも精力的に取り組んでおり、そのマルチな才能は企業や大手ブランドとのコラボにも活かされています。
例えば、「リラックマとカオルさん」(Netflix)ではミニチュア背景を手がけ、日清ヨークやMeijiなどのパッケージデザインも担当。
多方面に渡る活躍ぶりが話題を呼び、2022年にはドキュメンタリー番組『情熱大陸』にも出演しました。
「本物にしか見えない」とメディアでも多数紹介
そのクオリティの高さは国内外でも高く評価されており、「写真で見ると本物にしか見えない」「こびとが本当に住んでいそう」といった反応が相次いでいます。
SNSの総フォロワー数は150万人以上にのぼり、YouTube、Instagram、X(旧Twitter)、TikTokと、あらゆるプラットフォームで人気を博しています。
代表作「こびとシリーズ」の魅力とは
Mozu作品の中でも特に人気が高いのが「こびとシリーズ」です。
これは、実際の部屋の片隅に「こびと」が住んでいるような日常空間をミニチュアで表現したシリーズで、作品には独特のユーモアとリアリティが詰まっています。
生活感とユーモアを融合したミニチュア世界
「こびとシリーズ」の魅力は、単に小さくてリアルというだけではありません。
例えば、使いかけの歯磨き粉や、少し乱れた本棚の中身、生活感ある洗濯物の干し方など、「あるある!」と思わせるディテールがちりばめられていて、見る人に自然と微笑みをもたらします。
階段・駅前・お風呂…「あるある」を小さな世界に凝縮
代表的な作品には「こびとの階段」「こびとの駅前」「こびとのお風呂」などがあり、どれも日常のワンシーンを独自のスケールで切り取っています。
中でも「こびとの駅前」は、改札口やポスター広告まで精巧に作られており、「こんな駅、実際にあったら面白いな」と思わせる完成度の高さがあります。
展覧会でも人気!写真映えする精巧な造形
これらの作品は全国巡回中の展覧会「Mozuミニチュア展」でも展示されており、どの会場でも来場者がスマートフォンを片手に撮影に夢中になっている姿が見られます。
作品の多くは撮影OKで、SNS映えする「フォトスポット」も設けられているのがうれしいポイントです。
トリックラクガキやコマ撮りアニメにも注目
Mozuの活動はミニチュア制作だけではありません。錯視や立体構造を活用した「トリックラクガキ」や、1コマ1コマを丁寧に撮影して作る「コマ撮りアニメ」にも積極的に取り組んでいます。
「錯覚」を楽しむ!トリックラクガキの世界
トリックラクガキは、ノートの上に描いたイラストや物体が、まるで実物が浮かび上がっているように見えるアートです。
2024年度からは学校教材にも採用される予定で、教育的価値も認められています。
実際に見てみると、目の錯覚でどこまで表現できるのかに驚かされるばかりです。
映像作品『故障中』やNetflix作品への参加も
Mozuの映像作品にも注目が集まっています。
2015年に制作した『故障中』は、アジア最大級の短編映画祭「DigiCon6 JAPAN Youth部門」で最優秀賞ゴールドを受賞。
さらに、Netflixの人気シリーズ『リラックマとカオルさん』の制作にも関わっており、そこでは背景となるミニチュアセットの造形を担当しています。
コマ撮りだからこそ伝わる“あたたかさ”
CGやデジタルが主流となる時代にあって、手作業で時間をかけて撮影するコマ撮りアニメには、どこか温かみが感じられます。
人の手で作られた表現だからこそ、見ている側も自然と感情移入できるのかもしれません。
2025年春開催!札幌Mozu展の見どころ
そんなMozuの世界を体感できる展覧会が、2025年春に札幌ファクトリーで開催されます。
新作や撮影可能な作品も多数展示される予定で、ファンはもちろん、初めてMozuを知る人にもおすすめの内容です。
展示のポイント:新作・撮影OK・体感型
今回の展覧会では、「こびとの玄関」などの新作をはじめ、「トリックラクガキ」や「コマ撮りアニメ」など、Mozuの全ジャンルを網羅した展示が予定されています。
作品のほとんどは写真撮影が可能で、フォトスポットも設けられているため、来場の記念に自分だけの写真を撮ることができます。
開催日程と時間をチェック(5/23〜7/6)
- 期間:2025年5月23日(金)~7月6日(日)
- 時間:平日13:00〜18:00/土日祝10:30〜18:00
- ※最終入場は閉場30分前まで
チケット購入方法と料金の詳細
- 一般(高校生以上):当日1,500円/前売り・団体・リピーター1,300円
- 小中学生:当日900円/前売り・団体・リピーター700円
- ペアチケット(一般2名):2,400円(前売り限定)
- ※未就学児は無料(保護者同伴必須)
チケットは道新プレイガイド、ローソンチケット(Lコード:11528)、セコマチケット(セコマコード:D25052301)などで販売中です。
まとめ|Mozuの“ちいさな世界”が札幌にやってくる
Mozuの作品には、誰もが一度は見たことのある「日常」が、驚くほどリアルに、そしてユーモラスに詰まっています。
この記事の内容をまとめると、以下のようになります。
- Mozuはミニチュア、トリックラクガキ、コマ撮りアニメを手がける1998年生まれのマルチアーティスト
- 代表作は「こびとシリーズ」。生活感ある小さな部屋に多くのファンが魅了
- 錯視を利用した「トリックラクガキ」や受賞歴のあるアニメ作品も評価されている
- 2025年5月23日から札幌ファクトリーで展覧会を開催。新作や写真撮影OKの展示も多数
ミニチュアの常識を覆すMozuの世界、ぜひ会場でその精巧さと楽しさを体感してみてください。