業務スーパー休業はなぜ起きた?北海道内7店舗の動きと最新再開情報まとめ

業務スーパー休業はなぜ起きた?北海道内7店舗の動きと最新再開情報まとめ

2024年8月、フランチャイズ運営会社「ケヒコ」の経営破綻により、北海道内の業務スーパー7店舗が一斉に休業しました。

このニュースはすでにご存知の方も多いかもしれません。

ただ、その後の店舗ごとの動きや、新たな運営会社による再開の状況まで把握できている方は少ないのではないでしょうか。

本記事では、業務スーパーが休業に至った背景や再開が決定した店舗と運営会社の変更についてを改めて整理します。

この記事でわかること
  • 北海道内で発生した業務スーパーの休業について
  • 再開が決定した店舗と運営会社の変更について
  • 再開が見送られた店舗の現在の状況と今後の見通し
目次

北海道内の業務スーパーの休業について

北海道内で親しまれていた複数の業務スーパーが、2024年夏に突然営業を休止しました。

ここでは、その背景や対象店舗、そして再開を望む声について詳しく見ていきます。

2024年8月、ケヒコ運営の7店舗が一斉に休業

2024年8月、北海道内にあったフランチャイズ運営の業務スーパー7店舗が、すべて営業を停止しました。

これは、これらの店舗を運営していた「ケヒコ」(横浜市)による経営破綻が原因であり、道内の業務スーパーすべてが休業したわけではありません。

普段から利用していた地域住民にとっては驚きのニュースであり、SNSや口コミでも「突然閉まっていて驚いた」といった声が多数見られました。

旧運営会社「ケヒコ」の経営破綻が原因

一斉休業の背景には、フランチャイズ加盟社である「ケヒコ」の自己破産があります。

ケヒコは、関東・北海道などで業務スーパーを複数展開していた運営会社ですが、放漫経営により財務が悪化。

最終的に経営が立ち行かなくなり、2024年夏に破産を申請しました。

その影響により、ケヒコが道内で運営していた7店舗が、同時に休業する事態となったのです。

他のフランチャイズ企業によって運営されている道内の業務スーパーは、これまで通り営業を続けています。

営業停止店舗とその地域分布を確認

休業となった7店舗は以下の通りです:

  • すすきの狸小路店(札幌市中央区)
  • 苫小牧店(苫小牧市)
  • 旭神店(旭川市)
  • 岩見沢店(岩見沢市)
  • 苫小牧東店(苫小牧市)
  • 滝川店(滝川市)
  • 室蘭店(室蘭市)

これらの店舗は札幌市内だけでなく、道央・道南・道北の主要都市にも分布しており、広範囲に影響が及んだ形です。

SNS上で広がった再開を望む声

営業停止後も、店舗の外観や看板はそのまま残っていたため、完全閉店ではなく「一時的な休業」と捉える利用者も多く見られました。

SNSでは「またあの業務スーパーを使いたい」「冷凍食品や大容量商品が恋しい」といった再開を望む声が広がり、地域の中でもその存在感の大きさが改めて浮き彫りになりました。

業務スーパーの低価格と大容量という独自の魅力は、都市部だけでなく地方都市でも強い支持を得ていたため、今回の休業は地域の消費者にとって大きな痛手となったのです。

業務スーパー再開について

2024年8月に道内で一斉に休業となった業務スーパーの一部店舗が、2025年に入り再開することが正式に決定しました。

ここでは、再開する店舗や新たな運営会社について詳しく解説します。

再開が決定したのは3店舗:狸小路・滝川・室蘭

休業となっていた7店舗のうち、再開が決まったのは以下の3店舗です:

  • すすきの狸小路店(札幌市中央区)
  • 滝川店(滝川市)
  • 室蘭店(室蘭市)

これらの店舗は2025年6月以降、順次営業を再開する予定です。

特に札幌中心部に位置する業務スーパー狸小路2丁目店(すすきの狸小路店)の再開は、観光客・地元住民ともに大きな注目を集めています。

引き継いだ新運営会社「良知経営」とは?

再開にあたって新たに運営を担うのは、「良知経営株式会社」(本社:川崎市宮前区)です。

同社は、関東地方を中心に約70店舗の業務スーパーを展開しているフランチャイジーで、安定した運営体制と豊富な実績を持つ企業です。

これまで北海道では「伏古店(札幌市東区)」や「新発寒店(手稲区)」など4店舗を運営しており、今回の3店舗承継によって、道内での存在感を一気に高めています。

良知経営が道内で展開する他の店舗

今回の承継によって、良知経営が北海道で運営する業務スーパーは以下の7店舗になります:

  • 伏古店(札幌市東区)
  • 新発寒店(札幌市手稲区)
  • 苫小牧西店(苫小牧市)
  • 静内店(日高郡新ひだか町)
  • すすきの狸小路店(札幌市中央区)※再開予定
  • 滝川店(滝川市)※再開予定2025年5月末
  • 室蘭店(室蘭市)※再開予定

このように、良知経営は札幌圏から道央・道南まで幅広くカバーする体制を整えつつあります。

残る4店舗の今後はどうなる?

再開が決定したのは3店舗にとどまり、残る以下の4店舗については、それぞれ異なる動きが見られています。

旭神店(旭川市)

店舗前には「入居者募集中」の張り紙が掲示されており、現時点で新たなテナントは未定です。

店舗が閉鎖されたままの状態が続いており、地域住民の間でも再開を期待する声がある一方、動きは鈍い状況です。

岩見沢店(岩見沢市)

業務スーパーの看板は撤去され、「DZマート岩見沢5条店」として2025年4月25日(金)に新規オープンすることが決定しています。

DZマートは北海道を拠点とするローカルスーパーであり、地域の需要に合わせた業態転換が図られた形です。

苫小牧東店(苫小牧市)

こちらの店舗には、リユースショップ「セカンドストリート」が居抜きで出店することが判明しており、業務スーパーとしての再開の見込みは消えたと見られます。

苫小牧店(苫小牧市)

現時点で再開に関する公式発表はなく、空きテナントのままとなっています。

近隣住民の間では、業務スーパーの復活を望む声が根強く残っています。

4店舗のうち3店舗は業務スーパーとしての再開の可能性がなくなった状況です。

ただし、苫小牧店についてはまだ動きが見られず、今後他のフランチャイズ事業者による承継や、新たな業務スーパーの出店形態が検討される可能性も残されています。

業務スーパーは、物価高騰が続く中で根強い支持を集めている業態だけに、地域によっては別の場所での新規出店という形で再び戻ってくる可能性もあるでしょう。

引き続き、今後の動向に注目です。

業務スーパー休業・再開の動きまとめ

2024年から続く業務スーパーの休業と再開の動きは、北海道内のスーパーマーケット業界に大きな影響を与えました。

以下に主なポイントをまとめます。

  • 2024年8月、運営会社「ケヒコ」の経営破綻により、北海道内の業務スーパー7店舗が一斉に休業
  • 休業対象となったのは、札幌・苫小牧・旭川・岩見沢・室蘭・滝川の店舗
  • そのうちすすきの狸小路店・滝川店・室蘭店の3店舗は、2025年に「良知経営」へ承継され再開予定
  • 残る4店舗では「セカンドストリート」の居抜き出店や、DZマートへの転換など、別業態での活用が進行中

今後も運営会社の再編や新規出店が続く可能性があり、地域ごとの動向に注目していく必要があります。

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